長期投資用の米国投資信託を比較【S&P500・高配当ETF】

投資

私は不労所得を増やすという目標のため、配当利回りや優待利回りの良い日本株に投資を行なっています。

しかし、投資先の分散という観点から見ると、日本の個別株にしか投資を行わないのは低リスクとは言い難いですし、人口減少や長期化したデフレから抜け出せない日本経済の未来は決して楽観視できない状況なので、減配リスクもあります。

そこで、長期投資先として優秀だと思われる米国投資信託を次のステップの投資先に選択することを考えてみます。

米国には連続増配株が沢山あります。日本では29年連続の花王が最長ですが、米国株の中には、花王よりも長い増配銘柄が100社以上!もあるそうです。
投資信託であれば、米国株に広く投資を行なってくれるので、自動的に分散投資のメリットも享受することができます。
米国は世界一の株式市場であるので、投資信託にも沢山の種類があります。その中でも最初に注目すべきは、ウォーレン・バフェットが自分の死後に資産を投じるように家族に助言したとも言われるS&P500に関連する商品のうち、投資信託であるeMAXIS Slim S&P500と高配当銘柄を集めたバンガード・米国高配当株式ETFを(VYM)、そしてバンガード・米国増配株ETF(VIG)を順に調査していきます。

eMAXIS Slim S&P500を買うべきか

この投資信託を買うことの意味は、S&P500に組み込まれている500社に、S&P500が決めた割合で株式を購入することです。もっと広い解釈だと、アメリカ全体の成長に投資すると言い換えることもできます。
10年のS&P500のパフォーマンスをみてみたいと思います。長期投資的な視点で見れば、理想的な右肩上がりで、約3倍まで成長していることが分かります。
S&P500連動の投資信託で安心して長期投資が出来そうということが分かりました、次にeMAXIS Slimの特徴についてまとめます。
  • スタートして1年ちょっとの若い投信
  • どんどん資産額は増えている
  • 信託報酬がかなり安い(0.16%)

なんと言っても、投資信託の中ではトップクラスに管理費が安いので、ほったらかし投資に最適です。実際、NISAやiDeco枠で購入している人が多いようで、資産総額も調子よく増えています。

しかし、S&P500はそもそも高配当株を集めた指数ではないため、配当利回りは1.5%程度と、高いとは言えません。そのため、景気後退時には満足な分配金が得られない可能性が高いです。

特に、最近1年間でみると指数がほぼ横ばいですので、もう少し配当利回りが良いほうが嬉しさが大きいかもしれません。

そこで、S&P500銘柄の中でも高配当な銘柄に絞ったETFである、VYMを検討してみます。

米国高配当株式ETF(VYM)を買うべきか

バンガード社が販売している米国高配当ETFであるVYMは、S&P500のうち、高配当な銘柄に絞ったETFで、次のような特徴があります。

  • 銘柄には様々な業界に分散(金融業が多めか)
  • 組み入れ銘柄は400社
  • 経費率は0.06%とかなり低い
  • 配当利回りは3.15%
  • クオーターごとに配当金が分配される
  • バンガード社より引用(https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/investment-products/funds/detailview/etf/0923/equity/overview/us)

配当金は順調に伸びており、とても良さそうですね。米国高配当株を個別に買うのなら、これを買っておくだけで安心、という感じがします。

しかし、昨今の日本の高配当株を見てみると、5%を超える銘柄も多く、為替のリスクもあるため、もう少し配当利回りが高い米国ETFであるSPYD(4.6%程度)なども検討する余地があるかもしれませんね。

米国増配株式ETF(VIG)を買うべきか

VIGは10年以上増配を続けている米国株を集めたETFです。増配の可能性が低い銘柄は除いてくれるため、配当利回りだけではなく、成長面での期待もできるETFです。

  • 銘柄には様々な業界に分散(工業や消費者サービスが多い)
  • 組み入れ銘柄は184社
  • 経費率は0.06%とかなり低い
  • 配当利回りは2.16%
  • クオーターごとに配当金が分配される

バンガード社より引用(https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/investment-products/funds/detailview/etf/0920/equity/overview/us)

GAFAの成長を確信するなら

最後に、私の家族が保有しており、良い成績を出しているアクティブファンド「netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンド」についても紹介します。

  • Aコースは為替ヘッジあり
  • Bコースは為替ヘッジなし(現状はこちらのほうが成績良いです)
  • 信託報酬は2.0%と結構高い
為替ヘッジとは、買い付けの際に現地通貨の為替を固定するような契約を同時に結んでおくものです。例えば、1ドル=100円の際に買い付けを行い、その後、円高が進んで1ドル=90円になったとします。こうなると株価の変動とは関係なく10%の損失になってしまいます。この際、為替ヘッジ有の場合は、この損失がなかったことになります。

 

期間 平均利回り
1年 ▲1.48%
3年 9.36%
5年 12.26%
10年 19.24%

アクティブファンドなので、けっこう信託報酬は高いです。ですが、これまでのリターンを考えると悪くない成績を収めているのではないかと思います。私は家族からこの銘柄の受け継いで保有しています。売却して高配当ETFに変えてしまうのも選択肢の一つではありますが、GAFAのブランドや集積性の高いビジネスを考えて、少なくともあと1~2年は様子を見ようと思っています。

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